新入社員が入ってきた。
彼らの研修用に「よくあるバグの話」をすることになっている。去年もその前の年も同じテーマで話したと思うが内容は毎回変っている。で、今年は、何を話すかだ。
バグなんてよくあることだ。
一方、オレはバグが少ない方だ。数量評価されたこともないので、まぁ雰囲気モノではあるが。
バグを出さない方法はプログラムを書かないことだ。これは真理。
がそうもいってられないので。
1000行のプログラムの中のバグは100行のプログラムの中のバグの10倍か、あるいはそれより多い。
つまり、バグを減らすには行数を減らすといい。
行数を減るということは、プログラムがまとめられているということ、集約が進んでいること、データ化されて見通しがよくなっているということ。
もちろん、行数を減らすためにバグを入れると「本末転倒」だが。
その方法として思いついたことを羅列すると
1.まず、捨てる、削る。
未使用変数は削除、不必要な関数は削除。寝言みたいなコメントは削除。寝言ではないど、あたりまえのコメントも削除。#if #ifdefも積極的に削除。不要な分岐も削除。
2.同じものはどんどん集める。
3.扱いにくいものは専用の入れ物を作る。
基本、部屋の整理術といっしょだ。
部屋のゴミはゴミ出す日をまもらなければならなかったり、リサイクリにも金がかかったり、燃やしたり、有害物質が出たりしてたいへんだ。
でも、プログラムコード棄てるのは、しゃきっと削ればいいだけなので、簡単だ、ラッキー。
ガンガン、棄てよう。あっ、でも要らないものだけね。
要らないものと要るものが混ざってるときは別けて棄てるといい。
別けるのに手間をとられるときはある。
別けるのに手間を取られないようにするには最初から主旨、方法、毛並みの違うプログラムはわけて作っておくのがいい。
いや、なんだか、あたりまえのことを書いた。