プログラミングの何かお役立ちネタをお送りしたいなということで。そのあたりのコンセプトは開幕当初の いわいまさかチャンネル - プ:プログラミングのちょっといい話。
「とりあえず着工」法
大学時代に「外装」のバイトをやったことがある。
仕事内容。現場に行く。足場は既に組んであることが多かった。塗ってはならないところをシートで覆う。細かいところはビニールとテープで養生(つまりマスク)する。ポンプを使って、塗料を吹き付ける機械を使う。下地を塗ったあと、メインの塗料を吹き付ける。ネタと読んでいたが色つきの液体の他に要求に合わせて、砂・石・繊維を混ぜて調整する。乾いた後で、ローラーでおさえるなどして表面を整える。養生をはがし、機材を引き上げて掃除しておしまい。
見習いの見習い扱いのバイト君の仕事は吹き付け以外の部分で、機材の運搬、下地塗り、養生、ローラーかけなど。バイト料が一日一万円(だったか?)で割りが良かった。作業現場はテンポよく変わる。
ある日のこと、次の「現場に行くぞ」と言われて、夕方から車で移動した。持っていったのはシートと空の一斗カンとなにやらゴミのようなもの。その日はそれを新現場に置いただけで帰った。それから数日、その現場に行かなかった。本格的に始めたのはその後だった。
職人さんに聞いた話を中心にこの仕業を解説してみると。作業開始日の約束を守った。それをアピールするために、物的証拠を現場においた。その後、何日か行かなかったが約束までの期日に終了すれば問題ない。
もう少し、考察してみると、一日目は実は、交通経路のチェック、現場のチェックを兼ねている。しかも空いた時間を利用して。
/////////
で、この方法、プログラマの仕事にも当てはまる。しかも、もっと、利点が増える。
作戦としては、「新しくやる仕事は、下調べをしておく」「忙しかったりして手が回らない仕事もやり始めてみる」「開発環境は早めに整えてみる」ということになる。
効能は・・・。
・意識してみると新しくやる仕事に関して、別の仕事・作業・会議の中に役に立つ、ついでに出来ることがあり、効率的。
・「もう、やり始めたのか」という質問にYESと答えることができる。
・先行してやることにより、その仕事に関して大きな問題点(機材が足らない、コンパイラどうすんの?等)が無いかチェックできる。早期にその解決に向かうことができる。
//////
この方法は特に「エンジンのかかりの遅い」プログラマには効果的。とりあえず着工!